2025/09/08 19:42
Inefficient Worksです。
当店に並ぶ商品のラインナップには、私自身の経験や人生を通じて関わってきたスポーツが色濃く影響しています。単なる趣味や嗜好を超え、スニーカーとスポーツは私の生活そのものを形づくってきました。この記事では、そんな私の自己紹介を兼ねて、これまで歩んできた道のりやスニーカーとの関わりについてお話ししたいと思います。
バッシュとの出会い
私が初めてバッシュに出会ったのは中学生の頃です。バスケットボール部に入部し、毎日の練習を通じて競技の奥深さに魅了される一方、足元を飾るシューズの存在感にも強く惹かれました。特に当時衝撃を受けたのは、ナイキのエアフライトポジットとエアクキニ。革新的なデザインと機能性を兼ね備えたその姿に心を奪われて以来、私はスニーカーの虜となりました。気づけば毎日のように雑誌やインターネットで情報を追いかけ、コレクションや最新リリースの動向をチェックすることが習慣になっていきました。
学生時代から社会人初期まで
中学・高校では部活動として本格的にバスケットボールに打ち込み、大学生になると複数のサークルを掛け持ちし、ほぼ毎日のように体育館に通っていました。試合や練習を繰り返す中で、シューズは私にとって単なる道具ではなく、プレーの一部であり、自己表現の手段でもありました。
社会人になって3年目ごろまでは仕事に追われ、少しバスケットボールから距離を置いてしまった時期もありました。しかしその後、会社のバスケ経験者が集うチームに入り、再びボールを追いかける日々を取り戻しました。現在ではプレーする頻度は減ってしまったものの、近所の公園でシューティングをしたり、ピックアップゲームに参加したりと、細々とではありますがコートに立ち続けています。私にとってスニーカーとバスケットボールは、今もなお人生に欠かせない存在です。
カナダ留学と新しい出会い
30歳を過ぎて、新卒から勤めていた会社を辞め、思い切ってカナダへ留学しました。カレッジで勉強を進める傍ら、現地のローカルチームの練習に参加したり、公園でピックアップゲームに混ざったりと、留学先でもバスケットボールを通じて多くの仲間と出会いました。
当店のトップページに掲載している画像は、カナダの公園で撮影した一枚です。ちょうどシュートを打とうとしているローカルのプレーヤーの足元には、エアジョーダン9が輝いていました。試合後もわざわざ履き替えることなく、オンコートとオフコートをシームレスに行き来する姿がとても自然で、心から「かっこいい」と感じた瞬間でした。その場面を切り取った写真を見ると、彼らに混ざって一緒にプレーした記憶が鮮明に蘇ってきます。
撮影:筆者@inefficientworks
パンデミックとランニング
しかし、留学中に世界はパンデミックに見舞われ、公園でのバスケも自由にできなくなってしまいました。そんな中で新たに始めたのがランニングです。通学の必要がなくなり時間に余裕ができたため、授業や課題の合間を縫って走るようになりました。気づけばそれが日課となり、200日以上連続で毎日4-5km走り続けるという挑戦にまで発展しました。
帰国後はランニングへの熱はさらに広がり、いくつかのハーフマラソンに出場しました。そして2023年には、ついに初めてのフルマラソンに挑戦。目標はサブ4でしたが、結果は4時間51分と大きく届かず悔しい思いをしました。しかし、見ず知らずのランナーたちとレース中に言葉を交わしたり、文化そのものを体感できたりしたことは、記録以上に貴重な経験となりました。
年齢を重ね、身体のあちこちにガタが出始め、以前のような頻度で走ることは難しくなりましたが、それでも「いつか再び競技に本格復帰したい」という気持ちは今も持ち続けています。
当店の商品ラインナップに込めた思い
こうした私自身の経験が、当店の商品ラインナップに色濃く反映されています。ついつい自分の好きなスニーカーを優先的に仕入れてしまうこともありますが、それは単なる偏愛ではなく、私が実際に体験してきた「スニーカーとスポーツのある生活」をお客様にも感じていただきたいからです。
中学時代から続くバスケットボールとの関わり、留学先での異文化体験、そしてランニングを通じて広がった新しい世界。そのすべてが、今の私の審美眼や選択に結びついています。スニーカーは単なる履物ではなく、人生の節々に寄り添ってくれるパートナーであり、思い出を形づくる存在でもあります。
終わりに
当店をご覧いただく皆さまにとっても、ここで出会う一足が単なる「靴」を超えた存在になることを願っています。日常のファッションに取り入れるもよし、スポーツの相棒として選ぶもよし。いずれにしても、その一足があなたの人生に寄り添い、特別な瞬間を演出してくれることを信じています。
私自身の歩みを少しでも感じ取っていただければ幸いです。そして、当店のラインナップを通して、皆さま一人ひとりが自分らしいスタイルを楽しんでいただけたら、これ以上の喜びはありません。
撮影:筆者@inefficientworks